転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
「この学校に、闇魔法使いがいるかもしれない話はしていたと思うけれど、その闇魔法使いが学園長かもしれないの」

「え!?」

ニコラは瞳が零れそうなほど、見開いて驚いている。

「で、でも、学園長は、私達平民に助けの手を差し伸べて……頑張るようにって、言ってくれました」

「うん。学園長は、慈善活動に精を出し、困った人に手を差し伸べる人格者だった」

光在るところに闇が在る。人とは、そういう存在なのかもしれない。私の中にも、きっと何かしらの闇は存在するだろう。

「まだ、証拠はない。でも、学園長を闇魔法使いだと想定して、警戒しておいたほうがいいの。もしも違ったら、よかったねで終わるだけだから」

私の言葉に、ニコラはコクンと頷いた。

「で、でも、どうして、フロレンツィアさんを誘拐、したのでしょう?」

「目的はカーバンクルだと思う」

学園長は瞳を輝かせながら、カーバンクルを見ていた。

「カーバンクルの魔石を、欲しているんだと思う」

「な、何に、使うのでしょう?」

「わからない」

けれど、絶対にいいことには使っていない。
< 213 / 245 >

この作品をシェア

pagetop