転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
光魔法を試す前に、ローデンヴァルト先生が私達に忠告する。

「戦闘が始まったら、俺の傍に寄るな」

そう言って、懐から取り出した何かの薬を口に含む。

「ローデンヴァルト先生、それはなんですか?」

「あとで話す。ニコラ・マルクス、頼む」

「はい!」

皆が目を閉じたのを確認したらしいニコラは、光魔法を詠唱し扉に向かって放った。

「――輝け、閃光(エクレール)!!」

瞼の向こうが、真っ白になる。パチン! と、魔法陣が弾けたらしい音も聞こえた。続いて、ギイイ~……という、扉が開く物音も耳にする。

「ひ、開きましたー!」

「ニコラ、すごい!」

「偉いですわ!」

フロレンツィアと一緒に駆け寄り、ニコラにぎゅーっと抱きつく。

ローデンヴァルト先生も走ってきたので、一緒に喜びを分かち合うのかと思っていたが――違った。
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