転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
時間がありあまっているので、私達はたくさんの話をした。話題は尽きることはない。

「グレーテは将来、どうしますの?」

「私は、ローデンヴァルト先生に弟子入りして、国家魔法薬師を目指すけれど」

「まあ、そうですのね」

フロレンツィアはそうではないらしい。公爵家に生まれた以上、結婚が義務となる。

「闇魔法使いの騒ぎを受けて、ヴォルフガング殿下との婚約が復活しましたの」

「そうだったんだ」

「正直呆れを通り越して迷惑でもありますが、あのお方に付き合えるのはわたくしくらいしかいないので、面倒を見てあげることにいたします。もちろん、魔法薬の布教は続けていきますわ!」

フロレンツィアは、どこか吹っ切れたように見える。

「ニコラはどうするの?」

「私は、魔法薬を売るお店を、その、出店できたらいいな、と思っています」

最初は露天から始まり、ゆくゆくは店舗を構えたいと。

「グレーテさんが考案した魔法薬箱も、販売しますので」

皆、それぞれの道を進む。けれど、魔法薬を通じて、私達は繋がっている。

これからもきっと、付き合いは続くだろう。
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