転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
近づくにつれて、声が聞こえてきた。

『急ぐのでちゅよ!』

『クッキーはあと少しでちゅう!』

『角砂糖も、瓶詰めをしまちゅわ!』

「ちゅ?」

小さな子どものような声だった。少々たどたどしい喋りで、首を傾げてしまう。

そっと接近し、見つからないように部屋を覗き込んだ。そこは台所のような場所で、エプロンドレスをまとった二足歩行のねずみ達が、ちょこまかと走り回って働いていたのだ。

大きさは私の膝丈くらいだろうか。人間用の台所は彼女らにとって大きいようで、踏み台を使って調理台を使っているようだ。

この生き物はいったい何者なのか……? 自らの知識を照らし合わせ、探してみる。

「もしかして、鼠妖精(ラ・フェアリ)?」
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