転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
そうこうしているうちに、“魔法薬学科”の校舎に到着した。馬車から降りる私達を、鼠妖精のネネとズズ、ミミが迎えてくれた。

『おはようございまちゅ』

『おはようございまちゅう』

『おはようございまちゅわ』

 エプロンドレスの裾を摘まみ、優雅に挨拶してくれた。ニコラは笑顔で「おはようございます」と返していたが、フロレンツィアは顔を真っ赤にさせて鼠妖精を見下ろすばかりだった。

「なっ、これは、なんの生き物ですの!?」

「ローデンヴァルト先生と契約している、鼠妖精だけれど」

「鼠妖精……!」

呼ばれたと思ったのか、ネネとズズとミミは、フロレンツィアの周囲に集まった。

「あ……ああっ」

 謎の声をあげ、フロレンツィアはその場にストンと(くずお)れる。
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