転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
「ねえ、グレーテ。“魔法薬学科”は、どんなことを習いますの?」

「昨日習ったのは、ポーション。各々が持つ属性によって、効果が付加されるみたいなの」

「へえ、面白そうですね!」

確かに、面白かった。フロレンツィアは炎属性で、ニコラは光属性である。ふたりがポーションを作ったら、どのような効果が現れるのか。気になってしまった。

「卒業するまでに、常備用の魔法薬箱を作ろうと思っているの」

「魔法薬箱?」

「なんですか、それ?」 

昨日思いついた魔法薬箱について、ふたりに語って聞かせた。

「すばらしいわ。それさえあれば、わたくし、ではなくて、たくさんの人々が助かると思いますの」

「そうですね。回復魔法師がいる病院まで行くのが、辛いときもありますし、いいと思います」
 まさか、ふたりから賛同を得られるとは思わなかった。なんだか嬉しくなってしまう。

「なんか、不思議。ひとりだと気楽でいいと思っていたけれど、クラスメイトがいると、楽しい気がする」

ローデンヴァルト先生とふたりきりで気まずくないし……。
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