好きな子を守れなかった代償
芽吹はどんどん笑顔を失い、最終的には映画同好会を退部した。理由は一つ。部活内でも無視するように言われていたからだ。

女子たちは、先生がいる前でも平気でいじめをしていた。先生の対応を見て、芽吹が目から光を失った瞬間を航は見たことがある。でも、芽吹に声をかけることなどできなかった。

女子たちが表面上いじめをやめたのは、高校三年生の夏から秋にかけてだった。

この高校は、就職する人が多い。就職試験の関係で忙しくなったことと、イタリアからルーカ・テッラというイケメンが留学しに来たからだ。

「ルーカ!?どうして……」

芽吹はルーカと知り合いだったらしく、驚いていたがどこかホッとした顔をしていた。その時、女子生徒は芽吹を睨みつけていた。

ルーカは芽吹から離れることはほとんどなかった。ルーカはまるで芽吹を守っているようだった。そして、航たち傍観者はルーカから何度も睨み付けられた。

「あんた、マジでうざい!!ルーカとイタリア語で喋ってさ!!」
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