メーティスの牙
夕食は、みんなが疲れているということもあってピザを頼むことになった。ご察しの通り、アメリカのピザはとても大きい。四人で食べるにはちょうどいい大きさだ。

「ごちそうさまでした!」

マイケルはそう言い、立ち上がる。これからシャワーを浴びるらしい。しかし、足を踏み出した刹那、「痛い!痛い!」と足を押さえた。

「どうしたの?」

「大丈夫?」

透とジェニファーが同時に声をかける。マイケルはしばらく足をさすってから、「もう大丈夫だと思う」と言ってお風呂場へ向かった。

「マイケル、どうしたんだろう」

透が呟くと、玲奈が「今は様子を見るしかなさそうだ」と言い水を口に入れた。



ドンッという音で、眠っていた透は目を覚ました。深夜のことだ。

疲れたため、透たちもシャワーを浴びてそれぞれ寝室に向かいベッドに横になる。ちなみに、透の隣の部屋はマイケルの部屋だ。

「マイケル?」

心配になり、透は隣の部屋をノックする。しかし返事はなく、透はドアを開けた。
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