猫になんてなれないけれど
「私が警察官だとご存じでしょうか。色々と、話を聞かせていただく必要がありそうですね」

「そ、それは・・・!勘弁してください・・・!」

「勘弁?・・・・・・ふざけんじゃねえぞ」

冨士原さんがものすごい殺気で一瞥すると、男性は、「ひいっ」と言って泣き出しそうな顔になる。

その後すぐ、冨士原さんは携帯電話を取り出して、警察に出動の依頼をかけていた。

「・・・今から応援が来ますので。ご同行お願いします」

「ど、どうして。僕はただ・・・ただ・・・う、うう・・・」

男性は床にうずくまり、声を上げて泣き出した。

その姿は、私を突き飛ばした時の印象と、もう、別人のようになっていた。





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