白雪姫に極甘な毒リンゴを 3 (桃華の初恋編)
お昼を食べるため
女の子たち5人と机を移動させていると
教室のドアのところに
背中まで伸びたサラサラの髪の女の子が
立っていた。
その子は俺と目が合い
恥ずかしそうにうつむき固まっている。
「みんな、ちょっとごめん」
背中越しに聞こえる
女子たちの声を無視して
俺はドアのところまで走った。
「どうしたの?
桃ちゃん?」
「……言われたから。六花に」
「ん?」
「もっと人に……甘えたほうがいいって……
だから……」
桃ちゃんはうつむいたまま
俺のブレザーの裾を引っ張った。
「十環先輩……
お弁当……
一緒に食べて欲しい……です」