7日間の同居で、モテモテ幼なじみと両想いになるまで。
普段なら、あたしよりも用意が早いはずなのに、今日はなかなか出てこない。


「こないんだったら、先に行くよー?」

と言うと、ようやく樹が玄関にやってきた。


「先に行ってもいいけど、もしそんなことしたらこれやらねぇぞ」


あたしの頭の上に、なにかが置かれる。


なんだろうと思い頭へ手をやると、布に包まれた四角くて固いものだった。


「…あっ!お弁当!?」
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