完璧御曹司の優しい結婚事情
「手伝ってくれてありがとう。さて、火をつけるね」
お線香の用意ができると、真田さんは目を閉じて手を合わせた。一歩下がったところで、私も同じようにする。
真田さんは今「ごめんね」だけじゃなくて、いろいろな思い出を語っているのかもしれない、目を閉じる前にそっと盗み見たその横顔は、とても穏やかなものだった。
一足先に香穂さんへの挨拶を終えて、真田さんを見つめていた。
どれぐらいそうしていただろうか。真田さんは「ふう」っと息を吐いて、静かに目を開けた。
「待たせてしまってごめんね。香穂とちゃんと話せたよ」
「よかったですね」
「川村さんのおかげだね。ありがとう」
「いえ。ここに連れてきてもらって、よかったって思ってます。私も父と母に、謝罪だけじゃなくて、もっといろんな気持ちを伝えに行きたいって思っちゃいました」
「そうか。じゃあ、僕もついて行こうかなあ」
「えっ?」
「川村さんは頑張り屋で、すごく頼りになる部下だって、教えて差し上げにね」
お線香の用意ができると、真田さんは目を閉じて手を合わせた。一歩下がったところで、私も同じようにする。
真田さんは今「ごめんね」だけじゃなくて、いろいろな思い出を語っているのかもしれない、目を閉じる前にそっと盗み見たその横顔は、とても穏やかなものだった。
一足先に香穂さんへの挨拶を終えて、真田さんを見つめていた。
どれぐらいそうしていただろうか。真田さんは「ふう」っと息を吐いて、静かに目を開けた。
「待たせてしまってごめんね。香穂とちゃんと話せたよ」
「よかったですね」
「川村さんのおかげだね。ありがとう」
「いえ。ここに連れてきてもらって、よかったって思ってます。私も父と母に、謝罪だけじゃなくて、もっといろんな気持ちを伝えに行きたいって思っちゃいました」
「そうか。じゃあ、僕もついて行こうかなあ」
「えっ?」
「川村さんは頑張り屋で、すごく頼りになる部下だって、教えて差し上げにね」