完璧御曹司の優しい結婚事情
ピピピピ  ピピピピ

樹さんのセットした目覚ましの音で、2人同時に目が覚めた。

「んー、おはよう、葉月」

少し掠れた声の樹さんがセクシーで、朝からドキドキしてしまう。

「お、おはようございます」

体を起こそうと身動ぐと、腰に回されたままの樹さんの腕に、ギュッと力が入る。

「樹さん?」

「あと少しだけ」

そう言って、私の首元に顔を埋める。首に耳に唇を這わすから、背中がゾクゾクする。最後は唇にキスをすると、顔を離してにっこりと微笑んだ。

「よし、起きよう」

朝から心臓に悪すぎる……

樹さんと交代で顔を洗って、準備をする。メイクをして、髪を整えて……よし、できた。
急いでキッチンへ向かうと、樹さんは既に朝食を完成させていた。本当なら私がするべきなんだけど……

「葉月、運ぶのを手伝って」

トーストにコーヒー、サラダとヨーグルト。樹さんは簡単なものばかりだって言うけど、一人暮らしの男性で、出勤前にこんな朝食を自分で用意しちゃう人はそうはいない。


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