完璧御曹司の優しい結婚事情
「あっ、課長の株ばっかり上がってるぞ」

私達が話していることに気付いて、鈴木さんが冗談まじりにいうと、前島さんも頷いている。

「おいおい、2人とも。何を言っているんだか。川村さんは、今回本当によく頑張ってくれたんだから、ちゃんと労ってあげてよ」

「もちろんですって。葉月ちゃんのサポートのおかげで助かったし、何より、葉月ちゃんの笑顔に癒されたわあ。ねえ、課長」

そう話す鈴木さんの横で、前島さんも頷いている。

「あはは。そうだね、川村さんの元気さには、いつも救われてるよ」

男性3人から口々に言われると、恥ずかしくて頬が赤くなってしまう。

「え、えっと……お役に立ててよかったです」

もごもご話す私に、課長が苦笑する。

「ごめん、ごめん。さあ、食べようか」

注文したものが届き始め、気楽な雰囲気に変わった。そこからは、主に鈴木さんと前島さんが、会社に関する面白い話を聞かせてくれた。
私と課長は、聞き役に回って頷くばかりだったけど……何がきっかけだったのか、恋愛の話になってしまった。

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