年上同期の独占愛~ずっと側に
大丈夫って・・・もう済ませてあるってこと?いつのまに・・

「払うから。いくら?」

「いいから。今日は初めて一緒に出掛けたから特別。今度何かごちそうして。」

「でも・・」

「しつこい。」

今チッって・・・舌打ちが聞こえた気がする。「ありがとう、ご馳走さま」というと、おう。と応えてくれた。
すっかり暗くなった海辺を通って駐車場まで向かう途中、少し寄ってこうぜ、と海に向かって歩きだした橋本さんを後ろから追いかける。

「時間平気?」

「うん、大丈夫」

「じゃあ、風気持ちいいし、少し座ろうぜ」

何だかカップルだらけで居心地が悪いが・・・暗いからいいか。

「前もちょっと聞いたけど、林とはもう会ってないんだよね?」

唐突に林君のことを聞かれ、戸惑ったが、そういえば立花さんとの修羅場から助けてもらったり、林君と連絡を絶っているときに気にしてくれていたことを思い出した。

「・・・会ってないよ。」

「小野とは?」

「小野君?最近会ってないな。前にビルの側でお昼食べて以来・・・橋本さんともエントランスで会ったよね?あれ以来会ってないかな。」

「この前、駅で会った先輩?異業種研修で一緒だったっていう人。あの人とは?」

「たまに・・・飲みにいくお店が一緒で、たまに会ってましたけど・・・。」

「彼氏ではないの?」

「違います。」

もともと先輩とは横浜のBarに行った時くらいしか会わなかった。だから私があそこに行くのをやめればもう会うこともないだろう。
それにしても、橋本さんはさっきから何なんだろう。根掘り葉掘り・・・。少しイライラしてきた。
しかも小野君のことまで・・・私が手当たり次第に関係を持っているとでも思っているのだろうか。

「今はお付き合いしてる人、いないの?」

「いませんけど、それが何か?」

立て続けに浮気されて、失恋した私の恋愛話を興味本位で聞きたいのだろうか?林君とのいざこざは、以前食堂で立花さんと揉めているところを見られているし、何かあったことぐらい勘づいているだろうに・・・。
< 178 / 228 >

この作品をシェア

pagetop