年上同期の独占愛~ずっと側に
「いや、何かってことじゃないんだ。
この前会った先輩だってかなりのエリートだし、見た目もかなりイケメンだっただろ?林だって同期のなかじゃかなり優秀だし、真面目なヤツじゃん。それなのにどうしてかなっと思って。」

「林君には振られたの。食堂で揉めてたところ橋本さんも見たでしょ?あの時の女性と結婚するんだって」

「・・・・」

「研修の時の先輩、神田先輩とも別に付き合うとかそういうのではないです。私が腐ってた時にたまたま一緒に飲んでくれただけですから。
っていうか、神田さんと私なんて不釣り合いです」

橋本さんがどういうつもりで今までの恋愛のことを聞いてきたのか知らないが、既にイライラしていた私はもう止まらなかった。

「林君との前に付き合ってた彼は結構長く付き合っていたのに彼のこと全然わかってなくて、結局裏切られて捨てられました。
私のしょうもない恋愛話聞いて楽しいですか?」

エリートでイケメンで素敵な恋人がいる橋本さんに、私の情けない男性関係を聞かれるなんて思いもしなかったが、知られることに抵抗がある。
ただでさえ、仕事でも常にさりげなく助けられて、橋本さんより優れているところなんて皆無だ。それにプラスしてプライベートでも全然ダメな私を知られることが、日ごろから感じている劣等感に更に拍車がかかる。

私だって、素敵な恋人がいつも側にいてくれている、お互い支えあってる、ずっと一緒にいたいと思える相手だ、と・・・そんな風に言いたいのに・・・。

「楽しいとか、そんなんじゃないよ。」

「・・・・・」

「気に障ったならごめん。」

「・・・・・」

「野崎さんのことが知りたかっただけなんだ。
少し前に林に行き会った時、野崎さんんこと聞いてきたって言ったよね。結構切羽詰まった感じだったし、すごく野崎さんのこと気にしてたみたいだから。未練タラタラっていうかさ。だから、林が結婚するって聞いて驚いたんだけどね。
神田さんだって、見た目だったかなりのいい男だし、あの年で出版社のチームリーダだろ?かなりのエリートで、しかも野崎さんに気がありそうだった。
それなのに野崎さんは相手にしてないみたいだったから、野崎さんってどんだけだよ、って思って・・」

「私レベルの女が身の程知らないって言いたいですか?」

「違うって!何でそうなるんだよっ。俺は・・・」

何か言おうとしたが、私が目をそらして下を向いたのを見て、はあー、とため息をついて黙ってしまった。

< 179 / 228 >

この作品をシェア

pagetop