年上同期の独占愛~ずっと側に
私が忙しそうにしてることを、嫌がりはしないが、寂しそうにしていることも気づいていた。
私が忙しくなるのに比例して、亮も別の予定を頻繁に入れるようになった。主にベンダさんとの飲み会が多くて、とよく言っていたが、あまりの頻度にそんなにベンダさんと飲むかな、と疑問に思ったこともあったが、聞けなかった。
俺だって仕事してるんだ、付き合いくらいあるんだ、と言われると思って・・・

恐らく、女の人にちょっかいを出すようになったのはそのころからだろう。元々浮気な気質を持っている亮だったら、寂しさややるせなさが後押ししてしまったのだろう。

私は亮に対して遠慮していた。だけど、浮気性だってことも知らなかったし、信じていたことを、当時はかなり後悔した。

言い訳にしかならないが・・
林君に好きと言われて、付き合ってほしい、と言われて、私って林君のことを好きだったのは本当だ。
だけど・・・林君なら、と思ってしまったのも事実だ。

初期配属から大阪支社に行き、2年ちょっとで本社に戻ってきた林君は間違えなく出社コースだ。元々同期の中でも優秀だと言われていたし、橋本さん並みに有名だった。目を引くようなイケメンではないが、清潔感もあり、一緒にいて嫌なところなんて一つもなかった。

だから・・・林君なら、亮の時のような遠慮をしなくてもいい、仕事も思う存分頑張れるし、一緒に仕事の話もできると思うと・・・楽しくてしょうがなかった。

立花さんのことが気になりながらも、そんな計算が働いた付き合いだったから、きっと罰があたったのだろう。

もう、社内の人との恋愛は無理かな・・と、思っていたころに、一緒に飲むようになったのが神田先輩だ。

御曹司でエリートでイケメンで・・・非の打ち所がないとはこういう人のことを言うのだろう、という人に、ちょっと優しくされていい気になってしまった。慣れないお酒のせいにしてどうしようもないことをしてしまった私は最低最悪だ。

神田先輩は意外にも私に好意を持っていると言ってくれたけど・・・それも本心かどうかわからない。
元々、何を考えているのかわかりずらい人だ。行動もよく掴めない。

私が教えられていた携帯の連絡先とは別にも、携帯とタブレットを持っていた。私が教えられた携帯で誰かと話していながら、タブレットで何かを操作し、もう一台の携帯にも着信があり、よく話をしていた。
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