年上同期の独占愛~ずっと側に
火照った体に夜風が気持ちよく、ついゆっくり歩いてしまう。
今日は思ったより緊張せず、楽しかったな、と今日一日を振り返っていると、横から腕をグイっと引かれた。

「萌々香さん、大事にするから。俺と付き合って。」

「・・・」

「ちゃんと俺のこと信じられるようになるまで待つから。だから俺の側にいて。」

「・・待つ・・・?」

「うん。嫌がることはしない。萌々香、好きだよ。」

そう言って唇に触れるだけのキスをした。

橋本さんの大きい手ギュっと抱きしめられて、この間からの何度目かの告白に、私は橋本さんを信じてみよう、そう思った。


あれから1か月。
今日は会社帰りに橋本さんの家で一緒に食事を作ることになっている。7時には行くね、と言っていたのだが、亜都子が急な出張で東京に来ているため、1時間くらいお茶をすることになった。
気を遣った橋本さんが食事は別の日でもいいよ、と言ってくれたけど、亜都子も学生時代の友人と約束をしているとのことだったので、予定より少し遅れて橋本さんの家に行くことになっていた。

「萌々香、よかったね。」

橋本さんと付き合うことになったと、あの後すぐに亜都子には話してあった。

「うん、ありがとう。色々心配かけてごめん。」

「ううん、全然だよ。橋本さん、頑張ったね~。1年以上ウジウジしてたんだってね。もっと早く相談してくれてれば、私がうまく取り計らったのに。」

林なんかと付き合わなくて済んだのにね~、あはは、と笑いながらご機嫌だ。

「旦那も驚いてたけど、2人は結構しっくりくるな、って言ってた。お似合いだって。」

恥ずかしくて、へへ、と笑ってコーヒーを飲んでごまかす。

「橋本さん、優しくしてくれてる?何か心配ごとはない?」

「うん。優しい・・っていうか、一緒にいて楽しいよ。今のところ心配はないから大丈夫。」

亜都子が心配してくれている気持ちが嬉しくてついニヤニヤしていると、亜都子は何を勘違いしたのか呆れながら言ってきた。

「何ニヤついてるの、いやらしいな。」

「違っ!亜都子か心配してくれたのが嬉しかったの!林君のときとか、すごい頼っちゃったし。いつもありがとね。」

「いいよ。萌々香が幸せで元気なら。」

ふふっと笑って、じゃあ、そろそろ出ようか、またね。と言って亜都子と別れた。

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