年上同期の独占愛~ずっと側に
席に着き、原さんが戻っていたので声をかけた。

「緒方さんとの打ち合わせは私はいなくて大丈夫ですか?」

「打ち合わせってほどじゃないよ。緒方さん時間とれなくて。お昼食べながら新しいベンダの人員配置案見てもらおうと思ってたから」

「じゃあ、私もそっち行きます。」

「案見てもらうだけだから大丈夫だよ。橋本くんとお昼いっておいで」

「いいです。二人だと何話していいのかわからないし。質問に答えられないかもしれないし」

「仕事の話しなきゃいいじゃない」

「仕事の話以外話すこともないですから」

原さんは苦笑いしながら、行ってくればいいのに・・と言っていたが、やっぱり今日は断ろう。
橋本さんに頼まれていた資料をメールするときに、今日のお昼もまたにしましょう、と一言添えて送った。

12時少し前に、橋本さんが席にやってきたので、資料に何か不備があったのかと私が顔を上げると、お昼に行こう、と言ってきた。

「さっきメールにも書いたんですけど、今日は原さんが一緒に行けないので、またにしませんか?」

すると原さんが横から口を挟んできた。

「野崎さん、行ってきなよ。ちょうどキリもいいんだし」

橋本さんはその言葉を聞くと、じゃあ行こう、と先に歩き出してしまった。
気が進まないけど、仕方ない、行ってくるか・・

エレベータのほうに向かって歩いていくと、橋本さんが立ち止まって半分体を後ろに向けて待っていてくれた。

「今日は山元さんはいらっしゃらないんですか?」

「山元さん?いるけど・・なんで?」

いるなら、山元さんと一緒にお昼行けばいいのに・・・

「せっかくだから山元さんも一緒に行きませんかね」

そう言ってみたものの、それじゃあ、私がお邪魔だな、と思い、それどころか、山元さんは橋本さんが私と2人でお昼に行って嫌な思いをしないだろうか。
原さんが一緒だと思っているので、気に留めてないのか・・・

「山元は午前中の打ち合わせが長引いててまだ席に戻ってきてなかったから、いいだろ。」

「じゃあ、山元さんお昼どうするんですかね」

「いつもは派遣の子たちと社食行ったりしてるけど、今日は打ち合わせしてるメンバとその流れで行くんじゃないか?」

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