王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】

詩音先輩がそう言うなら…そうなんだろう。



そう思うことにした。



今からはめられるであろう指輪をよく見ると、あることに気がついた。



何も知らない私でもわかる。



指輪に付いてるの、本物のダイヤだ…。



はめられた指を見ると、夕日に照らされてこれ以上ないくらいに輝いている。



この指輪をつける資格、私にあるのかな…。



少し不安になると、詩音先輩はすぐさま気がついたのか「どうしたの?」と聞いてきた。



今までなら言うのを躊躇っていたけど、私たちの間にはもうそんなものは無い。



「…私がこれをつけてて大丈夫なのか、ちょっと考えちゃって…。こんなに綺麗なのに、つけるのが私で…合ってますかっ…?」

< 379 / 438 >

この作品をシェア

pagetop