王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
詩音先輩がそう言うなら…そうなんだろう。
そう思うことにした。
今からはめられるであろう指輪をよく見ると、あることに気がついた。
何も知らない私でもわかる。
指輪に付いてるの、本物のダイヤだ…。
はめられた指を見ると、夕日に照らされてこれ以上ないくらいに輝いている。
この指輪をつける資格、私にあるのかな…。
少し不安になると、詩音先輩はすぐさま気がついたのか「どうしたの?」と聞いてきた。
今までなら言うのを躊躇っていたけど、私たちの間にはもうそんなものは無い。
「…私がこれをつけてて大丈夫なのか、ちょっと考えちゃって…。こんなに綺麗なのに、つけるのが私で…合ってますかっ…?」