王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
僕の小さい頃の写真を見て、そんなふうに笑ってくれて…。
こっちが思考停止する。
「だから、私は見てて楽しいで…」
頭で考えるより先に体が動いていた。
「っ、詩音先輩…?」
無性に抱きしめたくなって、芙羽梨を腕の中に閉じ込める。
…ダメだ、やっぱり抑えが効かない。
芙羽梨には、“男の部屋に2人きり”でいるという認識ができているのかいないのかわからない。
多分できてないだろう。
じゃなかったら、そんなに無防備な姿は見せないはずだから。
「…言ったのに。可愛いことするの禁止って」