王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】

僕の小さい頃の写真を見て、そんなふうに笑ってくれて…。



こっちが思考停止する。



「だから、私は見てて楽しいで…」



頭で考えるより先に体が動いていた。



「っ、詩音先輩…?」



無性に抱きしめたくなって、芙羽梨を腕の中に閉じ込める。



…ダメだ、やっぱり抑えが効かない。



芙羽梨には、“男の部屋に2人きり”でいるという認識ができているのかいないのかわからない。



多分できてないだろう。



じゃなかったら、そんなに無防備な姿は見せないはずだから。



「…言ったのに。可愛いことするの禁止って」

< 404 / 438 >

この作品をシェア

pagetop