王子様の溺愛は、とことん甘い【番外編追加済み】
全くそんな想像はしてなかったということが、手に取るようにわかる。
…もう、大丈夫かな。
「…わかった?僕が何を我慢してたか」
「ぅ…はい。えっと…私…」
「わかってくれたなら、それで大丈夫だよ」
今それをしたいとは思わない。
芙羽梨が僕と同じ気持ちになって、初めてするものだから。
「ゆっくりでいいよ。芙羽梨の気持ちが第一優先」
「…ありがとうございます。私、そういうのは結婚してからだと思ってて…」
きっと芙羽梨の知識は、保健で習ったものくらいだろう。
僕らは僕らのペースで進めばいい。