美術室のユーレイ




パリ




黒の世界に突然小さな亀裂が入った。



かと思うと






パリパリパリパリ




その亀裂が全体に渡り、やがて黒の世界が割れた。




黒の世界がなくなり、途端に眩しさに襲われる。




今までの漆黒が嘘だったかのように、光に包まれたような感覚になる。





急に身体が軽くなり、立ち上がる。




強い光に私は目を瞑った。




なに、これ。



なにがどうなっているの?








困惑する私の前にソレは姿を現した。


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