美術室のユーレイ





叶多くんが…見えている。



私が唖然とした。




「だから言っただろ、生きているって」




私のマヌケ顔がおかしかったのかケラケラと笑った。




それでもまだ笑えない私。



状況がまったく飲み込めない。






5回目の針を鳴らしてしまったのは本当。



そのせいで過去の世界から引きずり出されてしまったのも本当。







私はそこでお互いに消えてしまったのだと思っていたのに…。


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