もう一度だけ、キミに逢いたい。

……とりあえず非常時のために用意してある冷凍食品でも食べるか。


本当は一時もゆりちゃんのそばを離れたくないとこだけど、そうも言っていられない。


ゆりちゃんが起きた時に私がちゃんと元気でなきゃ、自分のせいでまた光ちゃんに心配をかけたとか思っちゃうだろうから。


私はそんなことを思ってほしいわけじゃない。


だから、最低限の食生活と睡眠は取っている。




「ゆりちゃん、ちょっとお昼ご飯食べてくるね……」


もちろん返事なんて返って来ないけど、寝ているゆりちゃんの頭を優しく撫でてから部屋を出た。




それから二十分ほどしてご飯を食べ終え、再びゆりちゃんの部屋に向かう。


もしかして起きているかもしれないという期待とは裏腹に、さっきの様子からしても相変わらず寝ているんだろうなと思いながらゆりちゃんの部屋のドアを開ける。


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