もう一度だけ、キミに逢いたい。
わたしは光ちゃんの後ろにくっついたまま、一瞬頭をペコッと下げた。
…思ったよりも人数が少ない。
光ちゃんの隣の席につくと、チョンチョンと光ちゃんの服を引っ張る。
「ん?どうしたの?」
「…クイズ研究会に所属してる人ってここにいる人で全部?」
「そうだよ。人数は少ないけどね、みんなここにいる人達はクイズが大好きな人ばっかりだよ」
……うん、それはなんとなく分かる。
光ちゃん、こう見えてクイズが大好きで、スマホのアプリはクイズアプリばっかりだし、一回やり出したら周りが見えなくなるタイプ。
でも本人は勉強の合間の息抜きって言ってるから、クイズが大好きなことにも気付いてないかもしれない…
ここの人達もクイズ研究会に入るくらいだから、きっと光ちゃんみたいにクイズが大好きで、物知りなんだと思う。