もう一度だけ、キミに逢いたい。

……いいなぁ。


わたしもクイズ研究会に入りたい。


光ちゃんと一緒に活動できるなんて羨ましい。


きっと大人になったらそんなでもないんだろうけど、今は5歳差という歳の差が恨めしい。


今はというか、この7年、それはずっと感じてきたことだけど。




でも……もしもわたしがクイズ研究会に入れる年齢でも、“今のわたし”じゃ絶対無理だな。


ただの光ちゃんの妹だったら、間違いなく入ってたけどね。




「……ゆりちゃんって本当に光ちゃんが大好きだよね」


「……え?」


いきなり自分に話を振られてびっくりして顔を上げると、テーブルを挟んだちょうど向かい側でクスクス笑っている男の人がいた。


確か前に一度会ったことがある、名前は……疾風さん、だっけ…?

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