転生令嬢はまるっとすべてお見通し!~婚約破棄されたら、チートが開花したようです~
突然現れた第二王子、フィデルの美しさにフロア中が息を呑むのがわかる。女性陣はみんなフィデルに釘付けになり、ロレッタまでもが頬を染めてフィデルを見ている。
騒がしかったフロアは一瞬にして静かになった。フィデルは私のところまで歩いてくると、ゆっくりと私に手を差し伸べて言う。
「だったら、俺が手を差し伸べよう」
「……ふふ。きてくれるって信じてたわ。フィデル」
シナリオ通り、完璧な流れをやってのけたフィデルに笑顔を向ける。手を取り私は立ち上がった。
これこそドリスさんが考えた、フィデル復帰の最高にかっこいい演出だ。
『いい? シエラは必ず夜会の最中、ふたりに追い込まれる場面があるわ。そこにフィデルがナイトのように現れるのよ! もう、想像するだけでめちゃくちゃかっこいいでしょ!』
ドリスさんが言っていた通り、私はふたりに追い込まれ、シナリオ通り、フィデルは私を助けてくれたってわけ。
フロアの奥のほうに立っていたドリスさんは、私たちを見て満足そうに笑っていた。
「お、お前……! フィデルじゃないか! どっ、どうしてここに……!?」
なにが起きているのか、私たち以外置いてけぼりのこの空間。最初に口火を切ったのはエリオットだった。
驚愕しこちらを見ているのは、エリオットだけではない。二階から夜会を楽しそうに眺めていた陛下、つまりエリオットとフィデルの父親だ。豪華な椅子から立ち上がり、フィデルのことを凝視している。
そりゃあそうだろう。だって、自分たちがずっとフィデルを別邸に幽閉していたのだから。知らないところで勝手に出てくるなんて、考えたこともなかったというように見える。フィデルのことをすべてニールに任せ、フィデルに対して関心などこれっぽっちも持たなかった。自分たちの脇の甘さを悔めばいいわ。
騒がしかったフロアは一瞬にして静かになった。フィデルは私のところまで歩いてくると、ゆっくりと私に手を差し伸べて言う。
「だったら、俺が手を差し伸べよう」
「……ふふ。きてくれるって信じてたわ。フィデル」
シナリオ通り、完璧な流れをやってのけたフィデルに笑顔を向ける。手を取り私は立ち上がった。
これこそドリスさんが考えた、フィデル復帰の最高にかっこいい演出だ。
『いい? シエラは必ず夜会の最中、ふたりに追い込まれる場面があるわ。そこにフィデルがナイトのように現れるのよ! もう、想像するだけでめちゃくちゃかっこいいでしょ!』
ドリスさんが言っていた通り、私はふたりに追い込まれ、シナリオ通り、フィデルは私を助けてくれたってわけ。
フロアの奥のほうに立っていたドリスさんは、私たちを見て満足そうに笑っていた。
「お、お前……! フィデルじゃないか! どっ、どうしてここに……!?」
なにが起きているのか、私たち以外置いてけぼりのこの空間。最初に口火を切ったのはエリオットだった。
驚愕しこちらを見ているのは、エリオットだけではない。二階から夜会を楽しそうに眺めていた陛下、つまりエリオットとフィデルの父親だ。豪華な椅子から立ち上がり、フィデルのことを凝視している。
そりゃあそうだろう。だって、自分たちがずっとフィデルを別邸に幽閉していたのだから。知らないところで勝手に出てくるなんて、考えたこともなかったというように見える。フィデルのことをすべてニールに任せ、フィデルに対して関心などこれっぽっちも持たなかった。自分たちの脇の甘さを悔めばいいわ。