人格矯正メロディ
もちろん。


両親はあたしが誰と付き合おうが文句は言わなかった。


海のこともすごく気に入っている。


「海おまたせ。行こうか」


デートのプランも相変わらず海がすべて考えてくれていた。


「今からどこに行くの?」


「最近できたスイーツ屋さんに行こうと思うんだ」


海の言葉にあたしはムッとして睨み付けた。


ついさっき母親が作ったケーキを食べたばかりなんだから、もう甘いものは必要なかった。


「ごめん、嫌だった?」


海はすぐにあたしの反応に気が付いて慌てた様子で聞いてくる。


「スイーツは食べてきたところ」


「そうだったんだ。じゃあ少し散歩でもしようか」


早口に言う海の額に汗が滲んでいた。


デートプランが突然ダメになって相当焦っているのだろう。
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