人格矯正メロディ
香澄やそのとりまきたちの人格を変えることができればそれは嬉しいけれど、このアプリが偽物だったら、音楽を聴かせた後ややこしいことになってしまう。


考え悩んでいると、コトハがなにか思いついたように「あっ!」と声を上げた。


視線を向けるといたずらっ子みたいな不敵な笑みを浮かべている。


「別に、相手の性格を悪くする必要はないんだから、そんなに悩まなくていいんじゃない?」


コトハにそう言われて、あたしは頷く。


確かに、人格を悪い方へ変える必要はないと思うけれど、このアプリが本物なら相手の言動が変化してしまうことは確かなのだ。


「丁度いい相手がいるの!」


コトハはそう言うと、あたしの手を握りしめて急に走りだしたのだった。
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