人格矯正メロディ
するとコトハが躊躇することなくその子へ向かって歩き出したのだ。
あたしは慌ててコトハの後を追い掛ける。
「やっほーユズ。今日はどんな本を読んでるの?」
馴れたように声をかけてユズ、と呼んだ子の肩に手を置く。
その瞬間、ユズはビクリと体を跳ねさせてコトハから避けるように立ち上がっていた。
「ちょっとユズ、あたしだよ?」
長く伸びた前髪の間からコトハの顔を確認すると、ユズは安堵したように息を吐き、そして元通り席に座った。
どうやら、あたしたちがここへ来たことにも気が付いていなかったようだ。
「この子はあたしの幼馴染の相川ユズ。こっちはクラスメートの星羅だよ。ユズ、聞いてる?」
コトハが紹介してくれている間も、ユズはジッと文庫本に視線を落としたままだ。
そんなに熱心になにを読んでいるのだろうと思い、少し場所を移動して表紙を確認した。
『呪いの実技編』
そう書かれた表紙にあたしは寒気を感じて身震いをした。
まさかこの子、本当に実践するつもりじゃないよね?
呪いなんてありえないと考えながらも、あたしはマジマジとユズの顔を見てしまった。
あたしは慌ててコトハの後を追い掛ける。
「やっほーユズ。今日はどんな本を読んでるの?」
馴れたように声をかけてユズ、と呼んだ子の肩に手を置く。
その瞬間、ユズはビクリと体を跳ねさせてコトハから避けるように立ち上がっていた。
「ちょっとユズ、あたしだよ?」
長く伸びた前髪の間からコトハの顔を確認すると、ユズは安堵したように息を吐き、そして元通り席に座った。
どうやら、あたしたちがここへ来たことにも気が付いていなかったようだ。
「この子はあたしの幼馴染の相川ユズ。こっちはクラスメートの星羅だよ。ユズ、聞いてる?」
コトハが紹介してくれている間も、ユズはジッと文庫本に視線を落としたままだ。
そんなに熱心になにを読んでいるのだろうと思い、少し場所を移動して表紙を確認した。
『呪いの実技編』
そう書かれた表紙にあたしは寒気を感じて身震いをした。
まさかこの子、本当に実践するつもりじゃないよね?
呪いなんてありえないと考えながらも、あたしはマジマジとユズの顔を見てしまった。