エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
「俺も怖いもの知らずのじゃじゃ馬娘かと思ったが……仕事が好きで真っ直ぐな性格。おまけに日を追うごとにどんどんきれいになって目が離せなかった」

どうしよう、こんなこと言われたらドキドキしてしまう。

「パ、パスタ茹でなきゃ」

私は気持ちを落ち着かせようと料理に集中した。

出来上がった料理を前に洋介さんはご満悦。

「こんなに料理が上手だとは……」

「そうよ。仕事をしながら花嫁修行」

「……いい奥さんになれるな」

そう言ってくれるのは嬉しいけど、今は言われたくない。

だって私は好きでもない人の奥さんになるのだから。

「とりあえず改めて乾杯しましょう〜!」

洋介さんがグラスにスパークリングワインを注いだ。

「お誕生日おめでとう……泉」

「ありがとう」

グラスを合わせ乾杯をした。
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