エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
「え?」
「健斗、彼女私の同期で親友の泉」
「い、泉です。こずえには大変お世話になって––」
「こずえの彼氏の健斗です」
彼氏持ちだとは聞いてたけどまさかこんなイケメンだなんて知らなかった。
「何にしますか?」と聞かれるとこずえは「元気になるカクテルといつものお願い」と慣れた感じでオーダーをした。
健斗さんは軽く会釈すると席を外した。
「ちょっと!こずえの彼氏あんなにイケメンだったの?」
こずえはフフっと余裕を感じさせる笑みを浮かべた。
「ところで泉はどうしたのよ。婚約者と何かあった?」
こずえは私に婚約者がいること、そして私が本当は有川泉ではなく谷崎泉だということを知ってるたった一人の友達。
私の置かれている立場も理解してくれている。
だから最初に政略結婚だということを話した時、こずえは「泉が納得して決めたことなら応援する」と言ってくれた。
だけど、昼間の出来事を話した途端、こずえから笑顔が消えた。
「な、なんなのそれ。許せない」
怒りを露わにするこずえに彼氏の健斗さんも気になっている様子。
私が大丈夫だからとジェスチャーで伝えると健斗さんは会釈した。
「それで、泉はこの後どうするの?それでも結婚するの?」
私は小さく頷いた。
「なんで?彼氏に女がいるとわかってて……それでも結婚できるの?私には理解できない」
「……そうだよね。だけどこの結婚は私と彼だけの問題じゃなく、家と家とのつながりというか……ほら政略結婚でしょ?だから……」
私が普通のサラリーマン家庭だったらきっとこんな結婚絶対にしなかった。
だけど現実はそんなに甘いもんじゃない。
見て見ぬふりをしなきゃいけないこともある。
「健斗、彼女私の同期で親友の泉」
「い、泉です。こずえには大変お世話になって––」
「こずえの彼氏の健斗です」
彼氏持ちだとは聞いてたけどまさかこんなイケメンだなんて知らなかった。
「何にしますか?」と聞かれるとこずえは「元気になるカクテルといつものお願い」と慣れた感じでオーダーをした。
健斗さんは軽く会釈すると席を外した。
「ちょっと!こずえの彼氏あんなにイケメンだったの?」
こずえはフフっと余裕を感じさせる笑みを浮かべた。
「ところで泉はどうしたのよ。婚約者と何かあった?」
こずえは私に婚約者がいること、そして私が本当は有川泉ではなく谷崎泉だということを知ってるたった一人の友達。
私の置かれている立場も理解してくれている。
だから最初に政略結婚だということを話した時、こずえは「泉が納得して決めたことなら応援する」と言ってくれた。
だけど、昼間の出来事を話した途端、こずえから笑顔が消えた。
「な、なんなのそれ。許せない」
怒りを露わにするこずえに彼氏の健斗さんも気になっている様子。
私が大丈夫だからとジェスチャーで伝えると健斗さんは会釈した。
「それで、泉はこの後どうするの?それでも結婚するの?」
私は小さく頷いた。
「なんで?彼氏に女がいるとわかってて……それでも結婚できるの?私には理解できない」
「……そうだよね。だけどこの結婚は私と彼だけの問題じゃなく、家と家とのつながりというか……ほら政略結婚でしょ?だから……」
私が普通のサラリーマン家庭だったらきっとこんな結婚絶対にしなかった。
だけど現実はそんなに甘いもんじゃない。
見て見ぬふりをしなきゃいけないこともある。