エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
「その時からあいつのことが許せなかった。だから泉の婚約者があいつだって知ったときは驚い
た。でもあいつは全然変わってなかった。俺の大切な人みんなを傷つける」

洋介さんは怒りをあらわにした。

すると兄は代弁するように話を続けた。

「お前には黙ってたけどお前たちが契約上の愛人になっていたことは知っていた」

「え?」

私は兄と律ちゃんを交互に見た。

「ごめんね。私も知ってたの」

「いつから?」

「ほぼ当日」

開いた口が塞がらないとはこういうことなの?

でも考えてみると律ちゃんはいつもタイミングが良かった。

それも二人が知っていたからなの?

「後はあいつ本人に聞いてくれ。とりあえずそんな感じでみんな知ってる」

「う、うん」

「それで、さっき洋介から鴨居の親子が来たことや、お前をやめさせてあいつの家に行くことは聞いた。何も知らなくてごめんな」

みんなが私のために心配してくれることに私はみんなに助けられていると感じるとなんとしてでもこれを阻止したいという強い思いがあふれてきた。
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