エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
するとさっきまで余裕のあった課長の顔が強張ったように感じた。

「課長?」

「あいつと結婚するのかよ。あいつの女癖の悪さは有名だぞ知らなかったのか?」

え?どういうこと?

「女癖が悪いって……」

「ルックスは大したことないが御曹司ってだけで女が寄ってくる。来るもの拒まずで女を取っ替え引っ替え。まさかそんなことも知らずに結婚を決めたのか?」

知らないわよ。知ってたら最初からこの話はお受けしなかった。

それに父が、鴨居君はいい青年だっていうからなんの疑いもしなかった。

新たに知らされた事実に私は愕然とした。

女を取っ替え引っ替え?

それってもしあの真子という女性と別れたとしてもまた別の女性と付き合う可能性だってあるってこと?

「……知らなかった」

もうどうしたらいいの?

すると課長が再び私を抱きしめた。

「課長?」

「お前このままで本当にいいのか?常に女を取っ替え引っ替えしているよなゲスな男と一生添い遂げるつもりなのか?もしかしたらあっちにもこっちにも女を作って子供を作るかもしれないんだぞ」

いやに決まってるじゃない。

だけどもう後戻りできないの。

どうすることもできない自分に苛立たしさを感じる。

「この結婚は政略結婚なのよ。私だけの問題ではないんです」

「わかった」

「わかったならこの腕離してください」

「じゃあ俺をお前の愛人にしないか?」

< 27 / 175 >

この作品をシェア

pagetop