泡沫の記憶

また交わりそうだった線は

交わることなく…



「ハイ…朱夏、先食べなよ」



「いい…いらない」



「今日、食べるのコレしかないよ」



「あとでコンビニ行くもん」



「もぉ外暗いし、なんかあったら危ない」



「京ちゃんは…
いつまでも私を子供だと思ってるんだね」



「だってまだ…」



「京ちゃんから見たら高校生は子供なの?
大学生になったら大人?
…
子供は子供と付き合ってればいいの?
それも京ちゃんダメって言うでしょ!
京ちゃんは、ズルいよ!
…
なんかあったら…って…いつも言うけど…
なんかあったのに…
あの時…
…
京ちゃんは…
京ちゃんは…
…
いなくなっちゃったじゃん…
…
…
やっと、京ちゃんに会えたのに…
京ちゃんには
私より、好きな人がいた
…
私が
京ちゃんの1番だって思ってたのに…
…
…違った…」



京ちゃんの

1番



「ごめん…朱夏…」



「…私、コンビニ行ってくるね」



咄嗟に朱夏の腕を掴んだ




< 170 / 297 >

この作品をシェア

pagetop