転生人魚姫はごはんが食べたい!
エリクの物語には涙を誘うほどの面白さがあったけれど、本来の私はハッピーエンドを好んでいたわけで。
「僕に書けるかなー……幸せ、幸せか……」
真剣に悩むエリクはもう私の授業のことなんて忘れているのかもしれない。それほど集中して悩み抜いてから、私にとっては嬉しい結論を出してくれた。
「あんまり自信ないから期待しないでよ? 僕、幸せな結末ってよくわかんないし。けどせっかくファン一号から期待されちゃったからね。挑戦してあげてもいいかなって」
「本当!? 楽しみにしているわ!」
「あんまり期待しないでって言ったからね? まあ、これから頑張って書いてみるよ。だからさ、君たちはちゃんと幸せになりなよ?」
思いがけないエリクの発言に驚かされる。エリクにまで念を押されるなんて、よほど今日の私たちは他人から見ていておかしいらしい。そして私の驚きはしっかりと顔にも表れていたようだ。
「僕が気付いてないと思った? 今日の君たち明らかにおかしいよね」
エリクの指摘が正しすぎて言葉に詰まる。
昨夜二人で城に帰ってから、事件は解決したずだった。長く探していた姉も見つかり、海に帰すことが出来た私は幸せの絶頂だったと思う。浮かれていた私は旦那様に何度も感謝を告げてから眠りについた。そして朝、再び旦那様と顔を合わせた時にはもう様子がおかしかった。
目を合わせた瞬間からぎこちなく、同じテーブルで食事をしていても口数は少ない。いつものように軽口を叩くこともなく、メニューについての質問をしてもぎこちない。旦那様の様子はまるで何かに悩んでいるみたいだった。悩み事でもあるのかと踏み込めば逃げるように仕事へ向かう。
「昨日の夜会でなんだか大変だったって聞いたけど、喧嘩でもしたの?」
「してないわ!」
してないわよね!? 迷惑はたくさんかけてしまったと思っているけれど、仲良く平和に帰ってきましたよ!?
「それにしてもエリクにまで指摘されるなんて、私たちそんなにわかりやすかった?」
え、何? その何を言ってるんだろうこの人的な呆れた眼差しは?
「あのね。ジェス君て、君のことになるとわかりやす過ぎ。いつもは聞いてもいないのに君のことばっかり話してくるけど、今日は僕から話振っても内容が薄いっていうか、そもそも話しかけても上の空だから!」
「まさかこれが世に言う倦怠期!?」
「僕に書けるかなー……幸せ、幸せか……」
真剣に悩むエリクはもう私の授業のことなんて忘れているのかもしれない。それほど集中して悩み抜いてから、私にとっては嬉しい結論を出してくれた。
「あんまり自信ないから期待しないでよ? 僕、幸せな結末ってよくわかんないし。けどせっかくファン一号から期待されちゃったからね。挑戦してあげてもいいかなって」
「本当!? 楽しみにしているわ!」
「あんまり期待しないでって言ったからね? まあ、これから頑張って書いてみるよ。だからさ、君たちはちゃんと幸せになりなよ?」
思いがけないエリクの発言に驚かされる。エリクにまで念を押されるなんて、よほど今日の私たちは他人から見ていておかしいらしい。そして私の驚きはしっかりと顔にも表れていたようだ。
「僕が気付いてないと思った? 今日の君たち明らかにおかしいよね」
エリクの指摘が正しすぎて言葉に詰まる。
昨夜二人で城に帰ってから、事件は解決したずだった。長く探していた姉も見つかり、海に帰すことが出来た私は幸せの絶頂だったと思う。浮かれていた私は旦那様に何度も感謝を告げてから眠りについた。そして朝、再び旦那様と顔を合わせた時にはもう様子がおかしかった。
目を合わせた瞬間からぎこちなく、同じテーブルで食事をしていても口数は少ない。いつものように軽口を叩くこともなく、メニューについての質問をしてもぎこちない。旦那様の様子はまるで何かに悩んでいるみたいだった。悩み事でもあるのかと踏み込めば逃げるように仕事へ向かう。
「昨日の夜会でなんだか大変だったって聞いたけど、喧嘩でもしたの?」
「してないわ!」
してないわよね!? 迷惑はたくさんかけてしまったと思っているけれど、仲良く平和に帰ってきましたよ!?
「それにしてもエリクにまで指摘されるなんて、私たちそんなにわかりやすかった?」
え、何? その何を言ってるんだろうこの人的な呆れた眼差しは?
「あのね。ジェス君て、君のことになるとわかりやす過ぎ。いつもは聞いてもいないのに君のことばっかり話してくるけど、今日は僕から話振っても内容が薄いっていうか、そもそも話しかけても上の空だから!」
「まさかこれが世に言う倦怠期!?」