はやく俺のモノになればいいのに


これはもしや、

人けのない校舎裏や誰もいない女子トイレに連れて行かれた挙げ句


『私たちの御幸くん独り占めすんな!』


と、リンチにあうやつでは。


サーッと血の気が引いていく。


「実柑……」
「平気。ヤバくなったら逃げるから」


小声で私にだけ聞こえるようにつぶやき

実柑が先輩たちに連れて行かれてしまった。
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