はやく俺のモノになればいいのに
カーテンを開けて顔を出したユキさんを、イチヤくんが睨み付ける。

やめて、お願いだから喧嘩売らないで。


「ちょっとモモと2人にしてくれないかな」
「は?」
「大事な話がしたくて」


大事な、話?

なんだろう……。


「俺が聞いてやる」
「君は関係ない」
「ないわけあるか。桃葉のこと泣かせやがって」


ドクン


「泣いたの?」


ユキさんが私を見つめてくる。


「な、なに言ってるのイチヤく――」
「部屋行ったとき目が赤かっただろ」


気づいてたの……?


「あれが通常モードなら眼科行ってこい」


どうして気づかれちゃうかな。

声を殺して泣いたのに。


「……"部屋"?」
< 367 / 553 >

この作品をシェア

pagetop