鳴り響け、復活のソナタ
三井 キョウコ
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「・・井・・・三井!!」
「・・?は、はい!」
「二者面談中によそ見するとはええ根性しとるのぉ?」
「先生、あれ聞こえません?」
「あぁ?」
「軽音学部かな・・すごい・・。
“恋するフォーチュンクッキー”をロック調にアレンジしてる!」
「・・・三井・・・・・。」
「~♪~♪
カモン!カモン!カモン!ベイビ~!♪」
「占ぁってよ♪
・・じゃねぇわゴラァ!!」
「痛ったぁ!!」
担任の浦島先生が、その手に持っていたプリントを私の頭へフルスイングしてきた。
“パサッ”という音と共に風が目に入って思わず目を瞑る。
「ええか三井。進路希望出してないのお前だけなんだぞ。」
「えー!ちゃんと提出したじゃないですか(^_-)」
「“白紙”で出しといてドヤ顔すな!!」