鳴り響け、復活のソナタ


「だって・・・・。」


「まだ決められねぇんか?」


「・・・・・・・・・・・・。」


「1年の時もこうやって白紙で出して、
2年の時はとりあえず文系って書いて、

またここに来て白紙か。」


「・・・(._.)・・・・・。」


「ええか三井。確かに1年の時には“無理に決める必要は無い”って言ったがな、

自分の置かれた立場をもっぺんちゃんとよく考えろ。

いつものお前みたいに、ダラダラと鼻唄歌いながら過ごせるのもあと1年・・

いやセンター試験のこと考えると半年弱しか無いんだぞ。」


「・・・はい・・。」


「・・・で?何がやりたいんだ?
どういう道に進みたいんだ?」


「え~っと・・・・・。」


「漠然としてもいいから。
とにかく何か“夢”があ・・・。」


「あぁ!!!!!」


「・・どうした?」


「今日早めにシフト入れてたんだ!

じゃあ先生、バイトに遅れるのでさようなら!」


「おう、しっかり働いてこいよ・・
・・じゃねぇわゴラァ!!

待てみつ・・!!!!」


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