プリンセスストロベリーの憂鬱
「智和くん起きて、朝だよ」


夏恵に起こされた。

制服に着替えて、パタパタと動き回っていた。


「朝ごはん作ったんだ。食べよ。先に顔を洗って来て」


まるで新妻に言われている気分だった。


寝不足の頭ではろくなことを考えないなと思い、顔を洗いに洗面所に向かう。

洗面所を見ても愕然とした。


ピンクの歯ブラシと子供用の苺味の歯磨き粉まで置いてあった。
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