プリンセスストロベリーの憂鬱
「夏恵、お前のケータイの番号とアドレス教えろ」
至極普通のことを聞いたはずだが
返って来た答えは、
「何で?」
と、眉を寄せた。
「何でって、連絡取りやすいだろ」
「ふーん、良いけど」
夏恵はケータイを取り出した。
真っ赤なケータイ。苺の色を連想させたのだろう。
ただストラップは、青い石が3つついている。
「ストラップは苺じゃないんだな」
「あぁ。うん、これはカイのママがくれたの」
至極普通のことを聞いたはずだが
返って来た答えは、
「何で?」
と、眉を寄せた。
「何でって、連絡取りやすいだろ」
「ふーん、良いけど」
夏恵はケータイを取り出した。
真っ赤なケータイ。苺の色を連想させたのだろう。
ただストラップは、青い石が3つついている。
「ストラップは苺じゃないんだな」
「あぁ。うん、これはカイのママがくれたの」