プリンセスストロベリーの憂鬱
夏恵はちらりとこっちを見ると、わかりましたとだけ答えた。


誰かが感じ悪いと呟いた。
教室に聞こえた声に夏恵は気にすることなく窓の外を見ていた。


職員室に戻ると養護教諭に捕まった。


「そう、朝霧先生と親戚関係でしたか」

「一時ですが、うちで保護してます。鷹司も来たことがあります。父親がいれば虐待も止むらしく、それまでは」

「分かりました」


理解のある人で助かった。
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