白雪姫に極甘な毒リンゴを 短編集

 あ~。 

 ドキドキが止まんねぇ。



 一度
 自分のハートを落ち着かせるために
 ベッドに倒れこんだ。


 そして、俺にとっての
 精神安定剤代わり。

 ぬいぐるみの『ごんぞう』を
 思いっきり抱きしめた。



 赤いシュシュを渡した瞬間
 六花の宝石みたいな笑顔が
 見られると思うと、
 勝手に顔がニヤケてくる。


 六花のとびきりの笑顔を想像するだけで
 幸せすぎて
 「う~~~」と声が出るほど
 胸が締め付けられる。



 やばい。


 こんな溶けかけのアイスのような
 緩い顔で六花の前になんか行けない。


 シャキッとして
 凛とした自分で
 カッコよくシュシュを渡さないと。



 俺は頬をペチペチ叩いて
 ようやくベッドから起き上がった。


 そして、手作りのシュシュを手に
 1階へ降りて行った。

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