白雪姫に極甘な毒リンゴを 短編集
そうっとリビングのドアを開けると
テーブルの上には
2人分のオムライスが置かれていた。
さすが手際が良い六花だな。
俺が自分の部屋に行っている短時間で
オムライスを作っちゃうんなんてさ。
リビングに戻った俺に気付いて。
ペタンペタンとスリッパの音とともに
六花が俺の方に駆けてきた。
「これ……だけど……」
俺は六花の手のひらに
真っ赤なシュシュを置いた。
だ・か・ら……
その顔、マジで反則だからな。
六花は無言のまま。
真っ白な歯を見せ
目をキラキラさせて
シュシュを見つめている。
頬がピンク色に染まって。
瞳もウルウルし始めて。
そして
花がほころんだような優しい瞳で
俺を見つめてきた。
「いっくん……ありがとう……
すっごくかわいい!!」