触れたい、できない
私はパンッと手を合わせて、頭を下げる。
…ほんとに万屋しか居ないんだ…!女友達など私の辞書に載ってないから!
ずっと頭を下げ続ける私に、万屋ははあとため息をつく。
「…せめて相談するなら、回りくどい言い方しないで貰えます?」
「え、それって…」
万屋の言葉に、頭をあげる私。
「貴方と蓮さんの話ですか?ソレ」
どえぇ?!
「なっ、なんで分かったの?!」
驚きのあまり、私は目をかっぴらいて万屋を見る。
そんな私に、呆れたように肘をつく万屋。
「貴方分かりやすいんですよね。顔に書いてあるって言うか、馬鹿って言うか…」
「馬鹿はただの悪口!!!」
ムッとして机に突っ伏す私。
どーせ単純な上にどんくさい女ですよー、私は。
むくれる私を見て鼻で笑った後、万屋はそうですねー、と話し出した。
「とりあえず蓮さんは、貴方のこと邪魔だとか思ってないと思いますけど」
ハッキリ言う万屋に、私はゆっくり顔を上げる。
「…ほんとに?私、女友達居ないからほんとずっと一緒にいてもらってるんだけど…」
「まあ、迷惑ではあるでしょうね」
は?!言ってること矛盾してない?