からふる。~第5話~
ピーラーの皮剥きもスライスもなんとか無事に終わり、具材を炒める作業に入る。



「こんな大鍋で炒めるのぉ?」


「前も作ったよね?忘れたの?」


「うん。僕バカだからぁ。さあやちゃんがんば!」



黄海くんに応援されると不思議と勇気も元気も出てくる。


存在が癒しって感じだからね。



「辛かったら言ってね。俺が代わるから」


「僕もやるよぉ」


「いや、凜くんはやめといた方が...」


「僕だってできるもん」


「お2人共ありがとうございます。でも私は仕事なので最後まで1人で頑張ります」



私はその後もなかなか火の通りづらい具材を巨大なヘラでかき混ぜながら炒め続けたのだった。



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