強引な彼と恋のマジックドライビング
神様は意地悪だ。

退職を決めていた私に異動辞令が下った。

『佐藤朝陽
本社営業所 サービスフロント』

蓮司が工場長に上がるため、サポートしてほしいと人事部長に退職を申し出た時に頭を下げられた。

人生のパートナーとしては、隣にたつことは出来ないけれど、私が8年前に望んだ友達として今は同期として隣にたち、仕事のパートナーとして彼を支える。

もう少しだけ彼の特別でありたかった。

仲のいい二人を目にすることなるなんて考えもしなくて、あと少しだけ蓮司の側に、隣にいたかった。

約束を破って好きになって…黙って側にいつづけたからバチが当たったんだ。

明莉ちゃんに意地悪しようとして…。

お父さんが事故にあった。

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