強引な彼と恋のマジックドライビング
蓮司からお父さんが事故にあい、すぐに病院に向かうように言われてからあとのことはほとんど覚えていない。

お兄ちゃんの姿が頭に浮かび、怖くて震えが止まらなくて…。

温かな手が私の手を力強く握りしめて

「大丈夫だ」

その声に一気に安心して、ずっと苦しかった胸のつかえまでがとれたような気がして、今まで流すことのできなかった涙がようやく私の目から流れ落ちた。
< 12 / 85 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop